4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2022」(12日、さいたまスーパーアリーナ)で、ノアの「金剛」を率いる拳王(37)が、壮絶な戦いの末、DDTの〝カリスマ〟佐々木大輔とのノーDQマッチを制した。

 場外カウントなし、ロープエスケープなし、全ての凶器攻撃、および全ての反則行為が認められる過激ルールで行われた試合は、ガンダムヘッドに自転車、棺おけに画びょう、ラダー、スタンガンとさまざまなアイテムが飛び交う死闘に。セコンドも入り乱れる激闘となったが、最後は拳王がラダー上からのダイビングフットスタンプを突き刺して3カウントを奪った。

 試合後、拳王は「これが本気でプロレスをしている奴の実力だ」と勝ち誇りつつ、DDTを「学芸会」とやゆしてきたことに「学芸会プロレスにプライドを持て。学芸会って言ったら引っかかるのか? 文化系プロレスだったか? それに自信を持ったらいいんだろ。なぜ保守本流のプロレスに食らいつこうとしてんだよ。お前たちの色を出せばいいんだよ。お前たちの一番光る色を出せばいいんだよ」と力説。そして「この言葉を理解できてないのは高木三四郎だけだ。だからこの言葉を理解している佐々木大輔はそれでいいんだ。学芸会プロレス。いや文化系プロレス。プライドを持て。自信を持て。その道に突き進め」と言葉を送った。

 一方、敗れた佐々木は「なんで負けたかって、DDTなんか背負っちまったからだ。あんなもん背負わねえで、個人で戦っていればあんな結果にならなかった」。そして、かつてチームメートだったこともある遠藤哲哉が中嶋勝彦の掌底でまさかの失神負けを喫したことにも触れて「俺の一生の恥だ。いや、おれだけじゃねえな。哲哉も一生分の恥をかいた。ノア、拳王、てめえらに関してはノーコメントだ。覚えとけ!」と吐き捨てた。