プロレス・格闘技の〝聖地〟東京・後楽園ホールが60周年を記念して初開催したプロレス興行「還暦祭」(15、16日)は、大盛況のうちに幕を閉じた。2日目は超満員札止めの観衆1588人を集めてコロナ禍であえぐプロレス界の〝起爆剤〟となったが、大会プロデューサーで株式会社東京ドームの早福智之氏に大会を振り返ってもらった。

 まずは「大会を通じては良かったと思う。各団体ともに後楽園ホールの還暦を祝うために、みんなの力が一つになったというか。とても感動的な大会でした」と〝仕掛け人〟として安どの表情。大会を開催した意義については「日本人固有の60年、還暦ということを祝いたいという純粋な気持ち。やっぱりおめでたいですから。プロレス界に明るい話題をつくれたかなと思う」と手応えを口にした。

 超満員札止めの観衆は「3年ぶりくらい。満員は気持ちよかったです」(早福氏)というが、コロナ前の熱気が完全に戻ったわけではない。コロナ禍での観戦では観客が思うがままに声を上げられず、早福氏も「あとは、足りないものは声援。声ですね。それがもう一歩戻ると完成ということ」と指摘した。

 新日本プロレスと全日本プロレスの50周年イヤーに〝聖地〟のメモリアルイベントが成功。では、聖地主催のプロレス大会に〝次〟はあるのか? 早福氏は「後楽園ホールというより東京ドーム主催はあるかも。個人的な考えですが、還暦というのはもうないので、何か違ったような形のものを。あとは東京ドームだけではできないので、各団体の方とのタイミングとかがわかれば、もちろん今後も可能性としてはあります」と話した。

 聖地が還暦を機に新たな一歩を踏み出したのは間違いない。