東京女子プロレスで活躍するアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)が、プロレスの師匠でもあるプリンセス王者・山下実優(26)との一騎打ちを勝ち取った。

 13日の京都大会で荒井は山下とタッグを組みメインに出場。中島翔子&遠藤有栖と対戦した。初の地元凱旋となった試合でいいところを見せたかったが、中盤はローンバトルを強いられる。それでも中島にボディースラムを見舞ってピンチを抜け出すと、代わった山下が躍動。山下のリターンクラッシュから、荒井がスリーパーで中島を絞め上げる。

 その後もフライングエルボーで逆転され、遠藤のキャメルクラッチに捕まるも、なんとかロープに逃れる。すると山下が中島をスカルキックで排除。最後は荒井がフルネルソンバスターから必殺のファイナリー(カカト落とし)を遠藤に決めて勝利を収めた。

 師匠の前で結果を残した荒井は、「名古屋での出来事を覚えてますか? あの時は実力不足だったけど、数か月たって少し変われたと思う。やってくれますか?」と堂々と要求。8月7日の名古屋大会で口にした山下とのシングルを改めて求めた。

 すると観衆が拍手で後押ししたことで、山下も「これが答え。もちろんやりましょう!」と快諾。ただし「戦う以上は容赦しない」と付け加えること忘れなかった。

 12月18日名古屋国際会議場イベントホール大会での一騎打ちが決まった荒井は「山下さんは手加減なしでやってくると思うし、自分もその覚悟はできている。いままで経験してきたことをしっかり生かして、いい動きができればなと思います」と表情を引き締めた。

 SKE48の本拠地である名古屋は荒井にとって〝ホーム〟でもある。「ファンの方も勝ってくれた方が帰りも気持ちよく帰れると思うので。名古屋でもみんなの力を一番私が受けて、しっかり力を発揮できたらなと思います」

 年内最後の大一番へ向け、早くも闘志をみなぎらせた。