日本女子プロレス史上初の還暦現役レスラーの〝極悪女王〟ダンプ松本(60)が11日に「41周年還暦大会」を後楽園ホールで開催し、大盛況で幕を閉じた。コロナ禍で1年延期となったメモリアル大会を無事に終え、今後はどこに向かうのか。前後編の2回にわたりお届けするインタビュー前編では「現役生活」について語った。


【ダンプ松本・インタビュー前編】

 ――記念大会は大成功だった

 ダンプ やっとできたという感じ。手応えは大きいし、すごくうれしい。来てくれたお客さんにも感謝している。

 ――最後は大号泣した

 ダンプ 本当に大変だった。去年できなくて今年も厳しそうだったけど(緊急事態宣言が)解除されて。自分は何もやっていないんだけど、サポートしてくれる人たちがいた。仲間には本当に感謝の気持ちでいっぱい。記念大会ができたという気持ちも大きいけど、それ以上に自分のために動いてくれた仲間の愛の大きさに一番感動している。お客さんにもね。

 ――体調はどうか。両ヒザはボロボロだが

 ダンプ ちょっと痛かったり、時期的に悪くなったりもする。コロナで家にいて動いてなかったりもあってちょっときついんだけど、大丈夫の時もある。記念大会はいろんな人に「いつもより動いていた」と言われた。

 ――それだけ気合が入っていたのでは

 ダンプ でも、ちょっとショックだったよね。自分的には動けていなかったなと反省していたのに。じゃあ、いつもはもっと動いていなかったんだなと。それは反省している。これからもまだまだ頑張りたい。

 ――現役へのこだわりは強い。何を目標に置く

 ダンプ みんな頑張っているけど、他の人のことより、まず自分は一日でも長く続けるだけ。ジャガー(横田)さんが引退したら、引退しようと思っていた。「60歳で引退する」って言ってたのに「やっぱり引退しない」って言ったんだよ。だからまだ続けます。

 ――今後も女子プロレス界を盛り上げていく

 ダンプ (女子プロ界の)みんなが頑張ってほしいという思いもある。今は若い子たちがプロレスというものを見てないので全然知らない。「女子プロ? 何それ?」という感じ。そういう人たちにも分かってほしいから、女子プロのどこの団体もみんなが頑張ってほしいね。