米AEWの「ダイナマイト」(22日=日本時間23日、ニューヨーク)で行われたAEW世界王者のケニー・オメガ(37)と、元WWE王者のダニエル・ブライアン改めブライアン・ダニエルソン(40)のドリームマッチは30分時間切れ引き分けに終わった。

 ノンタイトル戦ながら世界中のプロレスファンが待望したシングルマッチは、2万人以上の観衆を集めた同大会の第1試合でいきなり実現。期待を裏切らない超ハイレベルな攻防の連続となった。ケニーがノータッチトぺ・コンヒーロを見舞えば、ブライアンは場外へのニーアタックから強烈なキックを連射。だがケニーは場外でドラゴンスープレックスを決めると花道をダッシュしてのVトリガーをさく裂させる。

 ブライアンが雪崩式バックドロップを放てば、ケニーは雪崩式ドラゴンスープレックスで応戦。だが片翼の天使を狙われたブライアンはリバースフランケンシュタイナーで切り返すなど、互いに一歩も譲らない。

 ならばとケニーはVトリガーから、ここ一番でしか出さない異国の盟友・飯伏幸太の必殺技でもあるフェニックススプラッシュを解禁する。しかしこれを間一髪で回避されると、ブライアンもキック、踏みつけからクロスフェースを狙い怒とうの猛反撃。膝蹴りの応酬、ヘッドバット合戦、打撃合戦が続いたが、ここで時間切れ引き分けのゴング。世界有数のトップレスラーの優劣を決めるのに30分という時間は短すぎた。

 試合後のリングではヤングバックスとアダム・コールがブライアンを襲撃するが、ジュラシック・エキスプレスとクリスチャン・ケイジが救出する一幕も。今後の抗争に注目が集まるところだが、ケニーは試合後にSNSを更新し「再戦はしない」と投稿している。