「プロレス界一の鯉党」内藤 広島・九里と“聖地”聖地ファミレス対談

2019年01月03日 11時00分

内藤(右)と九里が合体(広島市内のロイヤルホスト幟町店で)

 マット界を席巻するユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」に新メンバー誕生!? 新日本プロレスの内藤哲也(36)とプロ野球広島カープの九里亜蓮投手(27)の「ファミレス会談」を独占キャッチした。九里は2018年から内藤の入場曲「STARDUST」を使用しており、「プロレス界一の鯉党」を自任する制御不能男とはじっこんの間柄だ。LIJの“聖地”での異色対談は大いに盛り上がったが、気になる伝票の行方は――。

 2018年も残りわずかとなった某日、けたたましく鳴った本紙記者の携帯電話には内藤の名前が…。「明日、広島で九里選手と食事するんだけど来る? こんな機会なかなかないよ。もし来ないなら今後、新日本とカープは東スポさんの取材を…」という半強制的な招集だった。しぶしぶ新幹線で急行すると、広島市内のファミレスにはロイヤルアンガスサーロインステーキ(4298円)に舌鼓を打つ2人の姿があった。

 ――2人の親交は

 九里:連絡取ったりするようになったのは2年前くらいです。以前、米国に住んでいたのでWWEを見ていて、自然とプロレスを見るようになりました。内藤さんが負けたときは自分のように悔しい。広島で鈴木みのるにスリーパーホールドでやられたときは、僕、乱闘してやろうかと思いました(笑い)。

 ――九里選手は内藤選手の入場曲を使っている

 内藤:僕もカープファンなので、球場で曲がかかるのはめちゃくちゃうれしいです。モチベーションにもなりますよ。

 九里:好きな選手と入場曲が一緒だとテンション上がります。この音楽はなんだろう?となったとき(野球ファンとプロレスが)つながればいいなというのもあります。

 内藤:九里選手の魅力は見た目とのギャップ。ヤンチャそうなのに話すと丁寧だし、年下だけどリーダー的な、僕にはない雰囲気を持っている。マウンド上のたたずまいもどっしりしていて格好いいっすね。見ていて「うわっ、怒っているよ…」と思ってしまうときもあるくらいなのでね。

 九里:よく言われます。ケンカ売ってますから(笑い)。外国人打者とかに。

 ――4月の広島大会ではジャクソン投手が内藤選手とリングインした

 九里:負けたなと。やられたなと思いました。オフだったら行きたかったんですけど…。

 内藤:まあまあ。ジャクソンすらこの“聖地”には足を踏み入れたことはないわけですから。

 九里:念願ですね。これでやっと一員になれたかなと。仮の一員から「仮」が外れたかな。

 ――今オフのカープは丸佳浩外野手の移籍が話題になった

 内藤:かつてFAで出て行った選手(新井貴浩氏)のユニホームを捨てたこともあったけど、僕も大人になりましたから。中邑真輔(現WWE)が新日本からいなくなった時に「これはピンチではなくチャンス」ととらえたのが内藤であり、柴田勝頼だった。そういう選手がカープでも出てくることを期待してます。

 九里:僕は移籍しません(笑い)。

 ――2019年は

 内藤:20年の1月4日東京ドームで一緒に花道を歩きたいですね。それこそタイトルを取るくらいの活躍をしてもらって、日本プロレス界最大のステージにふさわしい男になってもらいたい。4連覇、日本一を期待しているし「九里のおかげで日本一になれたね」と一番に名前が挙がるくらいの活躍を見せてほしいですね。

 九里:(クリス)ジェリコ戦(19年1月4日東京ドーム)は厳しい戦いになると思うんですけど、普通にやれば負ける相手ではないはず。プロレスをもっと多くの人に知ってほしいですし、会場に足を運んでもらえれば楽しさも分かってもらえる。その時に内藤哲也ってすごいなと、勝ち負け関係なく言われるような選手だと思ってます。常に高いところを目指し、お互い刺激し合っていければいいと思います。

 有意義な時間を過ごした内藤は「まさか本当にノコノコ…いや、わざわざ広島まで来てくれるなんてね。今日は1年分の感謝を込めて、東スポさんにお年玉を用意してきたんだ。今から1分間、目を閉じて両手を出してもらえるかな」と柄にもないサプライズを用意。だが目を開けると店内に2人の姿はなく、手元に残された「お年玉袋」の中にはこの日の伝票だけが残されていた…。

☆くり・あれん=1991年9月1日生まれ。鳥取・米子市出身。亜大から2013年のドラフトで2位指名された広島に入団。18年は8勝4敗、防御率4・26でチームのリーグ3連覇に貢献する。また、リーグ優勝を決めた9月26日のヤクルト戦、日本シリーズ進出を決めたクライマックスシリーズ・ファイナルステージの巨人戦(10月19日)で勝利投手になるなど大一番に強い右腕として知られる。187センチ、92キロ。

☆ないとう・てつや=1982年6月22日生まれ。東京・足立区出身。2006年5月27日の新日本プロレス草加大会でデビューしIWGPヘビー級王座をはじめ各種ベルトを獲得。15年11月に発足したLIJが人気を博した。東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」16年、17年のMVP。18年は技能賞を受賞。また、マット界一の鯉党として知られ、広島の本拠地・マツダスタジアムで著名人が応援歌「それ行けカープ」を熱唱するリレー映像に出演している。180センチ、102キロ。