【159】人の顔を持ち人を食う獣「マンティコア」

2016年06月17日 12時00分

人の顔を持つ「マンティコア」

 ゲームなどのモンスターとして登場し、日本でも少しずつその存在が浸透しつつあるUMA「マンティコア」。東南アジアから中東、ヨーロッパでは非常に知名度が高い存在である。

 その外見は非常に分かりやすく、人間の顔にライオンの体、そしてサソリのように毒を持ち、先端にトゲの塊のついた尾があるという。大きさは1メートル程度から3メートルまで記録があり、広範囲で知られるだけあって証言は様々だ。

 目は灰色とも赤く光り輝くとも言われ、その性格は獰猛(どうもう)である。動き、特に走るのが速くて人間を食すのが好きらしい。人間にとって恐怖の存在そのものなのだ。

 この見た目からも分かる通り、いわゆる合成獣=キメラに近いものなのだろうか。紀元前5〜4世紀のギリシャの書物には記述があり、寓話や神話の中にも登場する。今では未確認生物というよりは幻獣のような扱いなのかもしれない。

 先に広範囲と書いたが、出現情報はインド、インドネシア、マレーシアの森林と言われ、ほぼアジア全域ではないかとも推測できる。そしてヨーロッパでは凶暴で悪魔的なものの象徴として描写されてきた。

 もともとマンティコアはペルシャ語の「マンティコーラース」が語源で、「人を食らう生き物」を意味した。アジア方面に棲息するベンガルトラを指していたとか、のちのちハイエナを見たヨーロッパ人がマンティコアだと思ったのではないかとも言われている。実在の獰猛な動物の話が誇張されて広まって、幻獣のような存在まで進行したのかもしれない。

 しかし、1990年代にイスラム圏とおぼしき場所でマンティコアではないかと言われる映像が撮影されていた。この動画は現在でもユーチューブで確認できるが、確かに人間の顔を持ち、30〜50センチの体長でネコ科の獣のような体を持っている。

 あまりにもハッキリしているためフェイク動画の可能性も高いが、人間の手によって生み出された生物の線も否定しきれない。長い歴史の中でさまざまな情報が交じり合って生まれた怪物なだけに新たな情報が出てくるのを気長に待ちたい。

【関連動画】Real Chimera/Manticore

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