NASAのジャレッド・アイザックマン長官は、「ムーンベース(月面基地)」建設を開始するため、今年後半に3つのミッションを打ち上げると発表した。米紙ニューヨーク・ポストが26日、報じた。
3つのミッションは、それぞれブルーオリジン、アストロボティック、インテュイティブ・マシーンズが主導し、月面基地建設の基盤を整える重要なペイロード(搭載機器・物資)を運搬する予定だ。
アイザックマン氏は26日、「これらは、われわれが月へ戻り、基地を建設し、二度と月を手放さないために、今年中に発表すると見込んでいる十数回以上のミッションの第一歩に過ぎません。そして、数十年前と同じく、われわれは世界を共に連れて行くのです」と記者団に語った。
最初のミッションでは、ブルーオリジンの月着陸船「ブルー・ムーン・マーク1」が、史上初の民間資金による月着陸船ミッションとして、月の南極へペイロードを運搬する。
2番目のミッションでは、アストロボティックの「グリフィン・ミッション・ワン」により、「これまでで最大規模の商業ペイロード」が月面へ届けられる予定だ。
3番目のミッションでは、月の謎めいた地形模様「ライナー・ガンマ・スワール」を調査し、欧州宇宙機関および韓国天文研究院のペイロードを運搬する。
また26日には、NASAが新たな「月面基地」ウェブサイトを公開し、計画の進捗を一般公開していく方針を示した。月面基地計画は、「学習・建設・試験段階」「初期居住段階」「持続的有人滞在段階」の3つの主要段階で進められる。
NASAは2029年前半までに「初期居住段階」に到達することを目指している。完成後、この月面前哨基地は「数百平方マイル」に及ぶ規模になる見込みだという。
月面基地計画責任者のカルロス・ガルシア・ガラン氏は「人類の生活を支えるために、送電網や携帯電話基地局などのインフラ整備も必要になる可能性があります。月面基地建設という挑戦は極めて困難なものになるでしょう。そして、われわれが月面についてどれほど何も知らないかを、毎日のように思い知らされています」と話している。












