野球日本代表の新ユニホームが13日に東京都内のホテルで発表された。ビジター用は胸の「JAPAN」の文字が赤となり、優勝した2009年WBCのものと似たデザイン。会見に出席した村上宗隆内野手(21=ヤクルト)は「日本代表としてWBCもあるので世界一を目指したい」と目を輝かせた。

 ただ、次回のWBCはいまだ開催が不透明な状況だ。新型コロナ禍の影響で21年3月に予定されていた第5回大会は無期延期となった。現時点では23年3月に開催される見込みだが、メジャー関係者の間では「厳しい」ともっぱらだ。

 MLB(米大リーグ機構)及びオーナー陣と選手会は昨年12月で失効した労使協定を巡って対立し、現在もロックアウト(業務停止)中。現行の協定にはWBC参加に関する条項も盛り込まれており、事態が好転しなければ第5回WBCの来春開催に悪影響を及ぼしかねない。WBCはMLBと選手会が共同で立ち上げた「WBCI」が主催となっているからだ。

「早期妥結してロックアウトが解除となっても、まだまだWBCの来春開催へのハードルは高い。MLB複数球団のオーナーたちが新型コロナ禍でのWBC開催に反対の意向を唱え、レギュラーシーズン開催に集中すべきと主張しており、マンフレッド・コミッショナーも押され気味になっている。選手会の中でも『23年の開催は時期尚早』との声が根強い」(MLB関係者)。侍ジャパンも〝先の見えない戦い〟を強いられることになりそうだ。