フィジカルから逃げるな――。エンゼルス・菊池雄星投手(34)が24日(日本時間25日)のオープン戦・ドジャース戦(ドジャー・スタジアム)の試合開始前に、報道陣の取材に応対。侍史上ワーストとなる、準々決勝敗退で終わった第6回WBCの〝失敗の本質〟について持論を展開した。
NPB選手が適応に苦しんだピッチクロック&ピッチコムだけでなく、MLBでは今季から、ストライク&ボールのロボット判定システム「ABSチャレンジ」も導入される。菊池は「『まずやってみる』というアメリカの姿勢は僕は好きですよ」と語った上で「日本もWBCで勝ちたいのなら、ピッチコムやピッチクロックだけでなくABSなども取り入れるべき」と語った。
MLBルールで行われるWBCにおいて日米間の〝ルールの規格差〟はジャパンの大きな敗因のひとつとして度々指摘されてきた。だがこれらは菊池にとって「枝葉の一つにすぎない」という。「ほかにやらなければならないことはたくさんある。まずは代表にメジャーリーガーをたくさんつくらなければならない。日本からメジャーに早く来れるシステムをつくらなければならない」と語った。
WBCでの根本的な敗因は日米のルールや使用球の違いなどではなく「NPB選手のフィジカルの弱さ」だったと菊池は認識している。
「僕が上から目線で言う話ではないですが、日本の選手たちはパワーの違い、スピードの違いなどのエンジンの違いを感じて帰ったと思う。彼らがフィジカルの重要性を所属チームの若手や、メジャーを目指す選手たちに伝えることで日本も変わっていくと思う」
スモールベースボールという言葉にも象徴されるように、日本には伝統的に「柔よく剛を制す」ことを善とする文化が根強い。
だが菊池は「僕も(MLBで)8年プレーしていますが、(日米の)フィジカルの差は大きいと思う。どうしても日本人は、日本人(であること)を意識し過ぎているのかなと思います。フィジカルで勝てないから柔軟性で勝負とかっていう風に言いますけど、フィジカルで勝てなくても近づく努力は必要だと思う。そこは逃げちゃいけない」と「剛よく柔を断つ」ことの重要性を訴えた。












