阪神・藤浪晋太郎投手が27日の中日戦(バンテリン)に先発登板し、7回5安打1失点。チームを5―1の勝利に導き、今季2勝目をマークした。
投げてみるまで、その日の出来は分からない――。そう評されてきたここ数年の背番号19とは、全くの別人がそこにいた。今季初勝利を挙げた前回登板の巨人戦(20日、東京ドーム=7回6安打1失点)、前々回の中日戦(13日、京セラドーム大阪=7回4安打1失点)ではいずれも四死球ゼロと安定感のある投球を続けてきた藤浪だが、この日も150キロ台中盤~後半の直球と切れ味鋭いスプリットを軸にした投球で凡打を量産。ストライク先行で中日打線を牛耳る投球内容だった。
この日は2つの四球を記録したが、いずれも得点圏に走者を背負った場面で「勝負にいって」(藤浪)投げた結果。長く制球難に悩まされ続けてきた過去とは内容が違う。制球の安定は球数の少なさに直結。101球で7イニングを投げ切る、余力と落ち着きに満ちあふれたマウンドさばきだった。
試合後は「今日は直球で押していけた。空振りも取れましたし、安定してゾーンに投げ込むことができた。自分のパターンだけでなく、相手をみて(勝負)できている」。マウンド上でも、ベンチでも、お立ち台でも、ここ数試合は充実感にあふれた穏やかな笑顔を見せる場面が増えた。
8月は4試合に登板し、27回1/3を投げ自責点はわずかに5。防御率は1・64と圧巻の数字を残す。誰もが長く望んできた大器右腕復活の時が、今度こそ訪れたのかもしれない。












