中日・大野雄大投手(33)がまさかの大乱調だ。9日の広島戦(バンテリン)に先発したが、6回6安打6失点KOされ、今季6敗目(4勝)を喫した。2回に小園に先制適時三塁打を許しながらも5回まで1失点と粘っていたが、魔の6回だ。

 エース左腕がいきなり制御不能に陥った。6回一死から菊池涼に三塁打、秋山に死球を与えると、続くマクブルームに初球、真ん中に甘く入った144キロ直球を左中間へ運ばれ、痛恨の3ランを被弾。さらに一死一塁でも小園にダメ押し2ランを浴びた。「マクブルーム選手の場面は、もっと球数を使ってでも厳しいところに、投げていかなければいけなかった」と悔しがった。

 前回先発予定だった1日の阪神戦(バンテリン)は背中の張りを訴えて緊急回避。この日は満を持して中14日でマウンドに上がったが、結果を残せなかった。

 竜のエースがまさかの炎上で立浪監督は「立ち上がりはボールもよく走っていたし、今日はいいなと感じていたが、先に1点を取られてしまった。序盤はボールに力があるときは少々のコントロールミスは許されることもあるが、ああいう局面で失投というのはなかなか相手の主力打者は逃してくれない。だから主力を打っているので、そのへんは次の課題としてやっていってもらいたい」と猛省を促した。