天敵攻略の道筋はまだ見えていない。広島は28日のヤクルト戦(マツダ)に3―6で逆転負け。投打がかみ合わず、引き分けを挟んだ連勝は5でストップ。再び借金生活が始まった。

 そんなチームにあっての明るい話題は秋山翔吾外野手(34)がもたらす〝相乗効果〟だ。外野のポジションを争う可能性もある上本崇司内野手(31)はこの日、先制の適時打を含む4打数3安打1打点の大活躍を見せた。

 秋山の加入に上本は「チームとファンの方からしたら最高だと思うんですけど、選手の僕らからしたらね…」と苦笑いで話しつつ「でも、仕方ないです。そういう世界なので。自分のやるべきことは変えずにやっていければ」と前向きに話す。

 その存在感でチームに合流する前から刺激を与えている秋山。佐々岡監督も「チーム内での競争も生まれるだろうし、若い選手にとっては学ぶことも多くプラスになるでしょう」と大きな期待を寄せ、30日の正式加入を心待ちにしていた。