22日の巨人―DeNA戦(東京ドーム)で異常事態だ。巨人1点リードの5回無死一塁で井納翔一投手が2番手としてマウンドに上がると、DeNAファンで青く染まった左翼席から異例となる大きな拍手が起こった。
井納は20年オフにDeNAからFAで巨人に加入。昨年の5月12日のDeNA戦(横浜)で救援投手として対戦していたが、それ以来のマッチアップとなった。
その井納は蛯名を相手にストライクが入らず。3球目に暴投で走者を二塁に進めた。ストレートの四球となった瞬間、山口投手コーチがマウンドに向かうのとほぼ同時に原監督もベンチを出た。次は右打者・桑原の打席だったが指揮官は球審に3番手の左腕・高木との交代を告げた。
わずか4球での交代に唇をかんでマウンドを降りた井納。高木が内野ゴロの間に1点を失い同点に追いつかれてしまった。今季ここまで3試合に登板していたが、この日はベンチの期待に応えることができなかった。