中日の勝野昌慶投手(24)が悟りの境地で約1年ぶりの勝利を虎視眈々と狙っている。

 25日はバンテリンドームで先発陣の練習に参加し、中13日で先発予定の27日の阪神戦(甲子園)に向けて調整した。前回13日の阪神戦(バンテリン)では打線の援護がなく7回2安打無失点と好投しながら、白星ならず。昨年4月28日の阪神戦(バンテリン)以来、15戦連続で白星から見放されている。

 それでも状態について「ばっちしです」ときっぱり。試合をつくっても約1年も勝ち星がないことに「9回を投げ切る力がないので、そこは仕方ないかなと。別に誰が悪いとかもない。とにかく一番はチームが勝つことを考えてチームの力になれるようにとマウンドに上がっているので、そこに白星がつけばすごくうれしい。だからと言って自分のスタイルを変えたり、1点を守りにいったり、それは違うかなと思う。もう、そういう星の下に生まれたんだと思ってやります」と達観している。

 4年目の勝野は甲子園では通算3勝3敗と五分ではあるが「僕が悪いんですがストライクが入らない。甲子園のイメージは最悪なので。甲子園では名古屋より阪神が強くなるイメージがある。甲子園の阪神は強くねっ、となる。なのでそれをねじ伏せたい。今年はイメージを変えようと思う」と聖地での虎退治に燃えている。