若虎にも新守護神のチャンス――。阪神・矢野燿大監督(53)が19日、来るキャンプに向け、新ストッパー&新セットアッパーについて〝意外な展開〟を期待した。

 この日、関西の情報番組にテレビ出演後のオンライン取材で、矢野監督は「サプライズ的に出てきてくれるとありがたいんだけど。え!こんな選手がっていう。(岩崎)優がやれるということは分かっているのでね。コイツに任せてみようというのが2月のキャンプでなったら、そんないいことはない。いい意味での想定外が出てきてくれたら」と発言した。

 今季は、昨季まで不動のクローザーだったロベルト・スアレス投手(30・現パドレス)がメジャー挑戦のため退団。昨季までその前の「8回」を投げていたエースリリーバー・岩崎優投手(30)が〝自動昇格〟で新たに抑えに回る選択肢はあるが、結局は岩崎が務めたポジションの代役を見つける必要性がある。

 さらには抑え候補の一人でもあり、中継ぎ要員で獲得した新外国人のカイル・ケラー投手(28)は、コロナ禍の入国制限などもあり、来日やキャンプ合流のメドが立っていない。矢野監督は「新外国人選手は見ていないみないと分からないので、その前にいろんな選手を試しながら」と方針を語った。

 指揮官はその候補として4年目の湯浅京己(22)、2年目の石井大智(24)、5年目の馬場皐輔(26)ら〝覚醒〟の可能性を秘めた面々の名前を列挙。「昨年の優勝争いのなかでも、やっぱり競った試合でどれだけ拾えるか、勝ちに変えられるかはすごく大事。抑えもそうやし、その前の去年は馬場が投げていたところとか。ああいうところの底を上げるのも、抑えを作るのと同様に大事」と、キャンプ中での若手リリーバーの台頭を待ち望んでいた。