楽天・田中将大投手(32)が3日のロッテ戦(楽天生命)で9回9安打2失点の粘投も相手先発・小島和哉投手(25)の3安打完封の前に0―2と敗れ7敗目(4勝)を喫した。

 3位・楽天の連勝は3で止まり2位・ロッテとの差は再び3・5ゲームに開いた。

 立ち上がり制球の定まらない田中将は荻野、中村、レアードの3安打などで2失点。これが最後まで響いた。

 試合後、田中将は「初回の入りが全てだった。初回は全ての球が自分の思い通りに投げられず非常に苦しい立ち上がりになってしまった。思うようにボールも動かない中、銀仁朗さんのリードに助けられながら徐々に徐々にという感じだった。その後、小山投手コーチといろいろ意見を交わして方向性を出していけたところが立ち直れた要因だったと思う」と尻上がりに状態を上げていけた112球を振り返った。

 今季20試合目で楽天復帰後初の完投試合となったが、相手先発・小島の投球がそれを上回りその粘投も勝利という形で報われることはなかった。