Bクラスに沈む中日に関連した意外な記録に注目が集まっている。東海ラジオの森貴俊アナウンサー(45)が実況を担当した試合でドラゴンズが何と10連勝中(引き分け挟む)なのだ。

 森アナは5月25日のソフトバンク戦で中日の勝利を実況すると、そこから白星街道まっしぐら。2―1で中日が勝利を収めた22日の阪神戦まで実況した試合では引き分け2つを挟んで10連勝となった。実は森アナは昨季も開幕から実況した試合で中日が9連勝するという強烈な“勝ち運”の持ち主。今季もここまでの実況20ゲームで中日は12勝3敗5分けという驚異的な数字を残しており「去年、今年とちょっと驚いてます」と本人もビックリの状況となっている。

 優勝争いをしているチームならまだしもドラゴンズといえば借金12で最下位争いをしているチームである。それだけにファンだけでなくOBや関係者の間からも「森アナのときはすごい勝率だな」「毎日実況してほしい」という声が上がるようになってきた。

 実況10連勝となった22日の阪神戦中継でコンビを組んだ東海ラジオ野球評論家の大西崇之氏(50)も「去年の9月9日に僕と森アナのコンビで中継した巨人戦で(実況連勝が)9で止まったのでプレッシャー半端なかったですよ。このまま勝ち続けてシーズン終わってほしいですね」と応援している。

 残念ながら森アナが実況するのはホームゲームだけ。24日のヤクルト戦(神宮)で中日は0―3で敗れ、今季のヤクルト戦負け越しが決定した。森アナが次回実況するのは30日の巨人戦(バンテリン)。28日からの巨人3連戦で2勝1分け以上なら中日は5年ぶりの対巨人勝ち越しとなるだけに森アナは「自分が実況する巨人最終戦をいい形で締めくくって、ドラゴンズが勝ち越しを決めてほしいですね」と願っている。