阪神の4番・大山は不調ではない? 打棒爆発に必要な“ポイント”をOB・柏原純一氏が指摘

2021年08月31日 06時15分

思うような数字が残せていない阪神・大山
思うような数字が残せていない阪神・大山

 首位再奪取を目指す阪神で奮起が期待されるのは、不調のキャプテン・大山悠輔内野手(26)だ。後半戦開幕の広島戦では2試合で3発のアーチを放つなど、いよいよ量産モードに入ったかと思われたが、その後は停滞し、28日の試合ではスタメン落ちも味わうなど、今季76試合で務めた「4番の座」は安泰ではなくなった。そんな悩める和製大砲に、OBの4番経験者・柏原純一氏が出した「処方箋」とは…。


 3位転落した阪神で一刻も早い復調を望まれているのが、前カードの広島戦で不振により、4番はく奪&先発落ちを食らった野手キャプテンの大山だ。30日現在、打率はリーグ規定到達者では最下位の2割3分8厘、14本塁打、49打点、得点圏打率も1割台と、指揮官である矢野燿大監督(52)からしても〝物足りない〟と言わざるを得ない数字が、並んでいる。

 今夏は公式戦休止期間中の約1か月間で首脳陣と打撃フォームを微調整。そうやって臨んだ後半戦だったが、好不調の波の激しさはいまだ、改善できていない。球団の歴代4番打者の先輩でもあるOB・柏原純一氏(評論家)は、14日の広島戦、左翼と中堅に2本塁打を打った際の打席でのスイングを例に挙げ「別にそこまで調子が悪そうにも見えない。むしろ、前半戦よりも打席で雰囲気も出てきている」とする一方で「いい状態が長続きしない、あるいは確率よく再現できないのも理由がある」と話す。

 要因のひとつに「まだ、自分の『間(ま)』が確立できてはいないと思う。これがあれば、投手とのタイミングを計るなかで、自分の間合いに引き込んで、打てるようになる」と指摘する。

 そのうえで「具体的にそれは目に見えるものじゃないし、言われて気づけるものじゃない。打つ動作の中で、感覚として体のどこかを使い覚えていくもの。大山も打席のなかで投手方向に動いてタイミングを取るタイプだけど、軸回転で打たなきゃダメ、ということはない」。同じく「動いて」タイミングを取る歴代の強打者も、常に間を取るポイントを持ち合わせていたという。

「例えばイチローならば右肩。落合なら左足のつま先。中村紀なんて軸足の右足の裏とか言ってた。誰かと同じってことは、むしろあり得ないんだよ。スイングの型はみな人それぞれなわけだから。各個人でバラバラだけど要は体のどこかに『開き』や『突っ込み』を抑え、調整できるポイントを持っている。だから、動きが多くても、確率を落とすことなく打てた。大山も、その間を自分の体でどこで取ればいいのかを覚えれば、確率だって上がっていくはず」

 今後のチームの再浮上&悲願のV達成へ主砲の覚醒は、欠くことのできない要素。それだけに何とか早急に〝きっかけ〟をつかんでほしいと願うのは虎関係者の総意でもある。

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