楽天生命パークで17日に開催された「マイナビオールスターゲーム2021」第2戦は、全パが4―3で全セに競り勝った。

 中でも輝きを放ったのは、楽天・島内宏明外野手(31)だった。初の球宴出場で3安打3打点の活躍。8回に広島・栗林から値千金の決勝打。さらに第1打席の中前打は明大の後輩である中日・柳、2打席目の一時勝ち越しとなる2点適時打も同じく大学の後輩である広島・森下からマークしたものだった。

 MVPも受賞した島内は、〝後輩キラー〟ぶりの質問を向けられると「できた後輩ですね」と持ち上げ「僕、後輩から全然打てないんでけっこう悩んでいたんですけど、今日はもうお祭りということで」とニンマリだった。

 もちろん、胸の内には東日本大震災から10年の節目の舞台であることや、球宴を欠場した田中将と浅村への思いもあった。「楽天にとっても『王』と『飛車』がいないような感じなので、何とか結果で盛り上がってくれて良かった」と安堵の表情もみせた。

 ソフトバンクの松田にはアイブラックで「〇」と「×」と書いてもらい「リラックスして打席に入れました」と感謝しきりだったパの打点王。試合後には左右とも「〇」に変わったMVP男は、リーグ戦再開後も打ちまくる。