阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(21=近大)が20日の練習試合・中日戦(北谷)に「3番・三塁」で先発出場。この日も初回の第1打席で先制の中前適時打を放つなど4打数1安打1打点と結果を残し、今キャンプの実戦では6戦連続安打とした。

 前戦のDeNA戦(18日、宜野湾)でも三塁手としてフル出場したが、守備機会ゼロに終わった佐藤輝。だがこの日は幾度となく打球をさばく場面に恵まれ、軽快な動きを見せた。ライン際の厳しい打球にも難なく逆シングルで対応し、持ち味の地肩の強さもアピール。矢野監督も「球際や難しい打球もあったけど反応自体も良かった」と目を細めた。

 虎の三塁を定位置とする主砲・大山は現在、腰背部の張りで別メニュー調整中。その代役を無難にこなしてくれたことで矢野阪神の選択肢はまた一つ増えた格好だ。

 試合終了後、報道陣の取材に応じた佐藤輝は「もっと難しい打球もあるでしょうし、今後もしっかり準備したい」。攻守とも〝合格点〟をマークした一日とあり、充実感を漂わせながら球場を後にした。