広島・鈴木誠也外野手(26)が25日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流した。沖縄自主トレを打ち上げたばかりの主砲は、野間や上本らとともにキャッチボールやマシン打撃を行い「沖縄から帰ってきて寒かったので、あまりオーバーワークにならないように軽く遊びながらやりました」と話した。

 今季は野手キャプテンに指名され「やることは変わらないと思う。今まで通りやりたい」と自然体で取り組む意気込みだ。さらに、打倒・菅野への思いも強い。プロ入り以来の対戦で本塁打はゼロ。今年の年始インタビューでは「完敗やな…。一本打ちたかったですね。そのために毎年頑張っていたのに一本も打てずに終わってしまう…」と攻略できないまま、菅野がメジャー挑戦してしまうことに悔しさをにじませていた。

 しかし、右腕が巨人残留を決断したことでリベンジのチャンスが到来。鈴木誠はこの日、菅野との対戦について「嫌ですよ。打てない。米国で見たかった。いろいろ事情があると思うけど」と謙そんしながらも「打てるように頑張ります。すごくいい投手なので」と念願の一発を誓った。

 さらなる進化に向けて12月には初動負荷トレーニングに挑戦。沖縄自主トレでは森下暢仁投手(23)を相手にフリー打撃も行うなどキャンプインへの準備は万端だ。「優勝できればそれでいい。優勝できるように頑張りたい」という鈴木誠。今年も圧倒的な存在感でチームをけん引する。