守備でセ界新! 広島・菊池涼を奮い立たせる〝東村山の大先輩〟志村けんさんとの思い出

2020年10月16日 06時15分

盗塁した巨人・吉川尚のスライディングをかわす広島・菊池涼(左)

 広島・菊池涼介内野手(30)が15日の巨人戦(東京ドーム)でセ・リーグ記録となる同一シーズン434連続守備機会無失策を達成した。7回、丸の打球をさばいて和田豊(阪神)の持つ「432」に並ぶと延長10回裏、一死一塁の場面で坂倉からの送球を捕球し27年ぶりに記録更新。その直後、中島が打ち上げた打球をキャッチし「434」に伸ばした。

 6度の守備機会を難なくこなした菊池涼は「いつもシーズンはエラーゼロで終えるという信念でやってきた。野村(謙二郎)さんの時代から出させてもらって『守備は守備だぞ』と言ってもらってやってきた。その積み重ねがこうやって実った」と汗をぬぐった。

 今季は憧れの人を思いながらグラウンドに立っている。今年3月、コメディアンの志村けんさん(享年70)が新型コロナウイルスによる肺炎のため急逝。喜劇王の訃報に日本中が悲しみに打ちひしがれたが、志村さんと同じ東村山に実家がある菊池涼もその一人だった。「小さな街で数少ない有名人ですし、その中でも超トップの方なので…。バカ殿ももう見られないのかと思ってしまう…」

 2016年5月7日に放送された日本テレビ「天才! 志村どうぶつ園」では志村さんとの共演が実現。地元ネタで盛り上がったことは「小さいころから見ていた方とご一緒できたのは本当にうれしかった」と大切な思い出になっている。

 特に印象深いのが志村さんの人柄だという。「(共演時に)サインを頼んだときに『ボールに書くのは難しいんですね』と言ってくれて…。僕に対しても低姿勢で優しい方だった。あのサインボールは今も家に飾っている」。あれだけの大物でありながらも腰が低い姿に感銘。そして、志村さんの直筆で「アイーン‼」とも書かれたサインボールは菊池家の家宝になっている。

 そんな悲しみを経験しただけに今、野球ができることに喜びをかみ締める。「チームはみんな勝ちたいと思ってやっている。後輩には打撃がダメな時でもいい時でも守備は守備、走塁は走塁とやっていかないといけないと示したい」という菊池涼。志村さんが多くの人を笑顔にしたように、今後も自らのプレーでファンを喜ばせるつもりだ。