すっかり忘れられた存在となっている広島・小園海斗内野手(20)が、もがきながら鍛錬の日々を送っている。1年目の昨季は58試合に出場して4本塁打を放ち、球団の高卒新人による本塁打記録を塗り替えたが、本格化を期待された今季は一軍出場なし。ここへきて17日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦で今季1号を放つなど復調気配を見せている期待の若ゴイに胸中を聞いた。

 ――打撃は一時の不振を脱したように見える

 小園 軸でしっかり打てるようになってきました。今までは左肩が出されがちだったが、それが徐々に減ってきていい方向にいっています。崩されることもありますが、それも少しずつ減っていると思います。

 ――なかなか上向くまでに時間がかかった

 小園 打撃は難しくて…。どうやっていったらいいか全然分からなかった。(調子が)いいときもありますが、ずっといいというのがなかった。安定した打ち方というか、打率が残るような打ち方が僕の課題です。そこを求めていくために、ちょっとずつですけど変わってきたかなと思います。

 ――守備での進境は?

 小園 状況による動きや声掛けだったりはまだまだだと思います。ショートなので、もっと周りを見れるようにならないといけない。そういうところを玉木(二軍内野守備走塁)コーチに言ってもらって気付く。言ってもらえるのはありがたいです。

 ――昇格を熱望するファンも多い

 小園 応援してくれる人がたくさんいてありがたいです。それに応えられるようにやっていきたい。もちろん悔しさもあります。でも、自分の実力がまだまだというのは分かっているので、しっかりと力を付けてやっていきたい。一歩ずつ進んでいけたらなと思います。

 ――今季中の一軍昇格を狙う?

 小園 まだ試合は残っているので、チャンスをもらえるように結果を残していきたいです。