泥沼から抜け出せない。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は3日(日本時間4日)の敵地フィラデルフィアでのフィリーズ戦に「2番・DH」でフル出場したものの、3打数無安打2三振。チームは0―10で今季4度目の零封負けを喫し、9連敗で最大11あった貯金は1にまで減った。

 相手のフィリーズは2日終了時点で22勝29敗と低迷。ナ・リーグ東地区の首位メッツに12ゲーム差をつけられたことから、試合前にジラルディ監督が解任された。今季のメジャーでは〝クビ1号〟。ヤンキース監督時代の2009年に世界一も経験している指揮官が去り、チームのムードも変わったのだろうか。

 初回に無死一塁で第1打席を迎えた大谷が3球三振に打ち取られるなど無得点に終わると、エンゼルスは直後に先発シルセスがシュワバーに先頭打者アーチを被弾。2回にもストットに3ランを許して4点をリードされる厳しい展開となった。

 大谷は3回二死走者なしの第2打席で四球を選んで出塁したが、3番のトラウトが左飛に倒れて得点ならず。6回先頭の第3打席は二直、8回一死走者なしの第4打席では空振り三振を喫し、相手先発右腕エフリンを攻略できなかった。

 3日のヤンキース戦とのダブルヘッダー第1試合の第3打席で中前打を放ったのを最後に、大谷は10打席連続無安打と当たりが止まっている。対照的に昨季ナ・リーグMVPのハーパーは3ランとソロの2発4打点と大暴れだった。