エンゼルスの大谷翔平投手(27)への称賛が9日(日本時間10日)も止まらない。8日(同9日)の本拠地でのナショナルズ戦に「3番・DH」で出場し、2―4の9回二死一、三塁で左中間に同点二塁打を放ち、続くレンドンの中前打でサヨナラのホームに滑り込んで劇的勝利の立役者となった。

 一夜明けてもファンの興奮は収まらず、動画の再生回数がとんでもないことになっている。最も多いのがMLB公式ツイッターの「ショーヘイから出るエモーション大好き!」と題した40秒のハイライト動画は試合終了から24時間が経過した9日午後9時(同10日午前10時)時点で、再生回数は63万7000回。他の動画を圧倒している。二塁打を放った大谷の走塁をクローズアップしたもので、二塁ベース上で何度もガッツポーズ、口元は「カモン~」と叫んでいるように見える。さらにレンドンの中前打で一気に生還後、大きく右腕を振り下ろして絶叫。全身で喜びを表現した。

 また、エンゼルス公式ツイッターが掲載した49秒の動画は53万4000回再生。こちらは中継された映像を編集したもので、バットを振り切った打球がフェンスを直撃した場面や、生還して喜ぶ様子を見ることができる。

 エンゼルス戦を中継するバリー・スポーツ・ウエストの公式ツイッターでは「大谷の2点二塁打で同点だ」の動画は39万3000回、レンドンのサヨナラ打にフォーカスした動画が43万8000回。トーキングベース・ボールの公式ツイッターが38万5000回、米スポーツ専門局ESPNスポーツセンターの公式ツイッターが19万回再生されており、計257万7000回で、まだ増え続けている。

 大谷は9日の試合前の時点で本拠地エンゼル・スタジアムでは開幕から14試合で打率2割1分1厘、ノーアーチ、2打点と不振だった。また、8試合連続不発で長打も出ていなかった。それだけに多くのファンが躍動する姿を待っていたということだろう。