エンゼルスの大谷翔平投手(27)が右股関節の張りにより2日(日本時間3日)の敵地シカゴで行われたホワイトソックス戦に先発を外れ、3点を追う8回に代打で起用されたが二ゴロに終わった。守備には付かずに交代。チームは0―3で敗れた。

 試合前の会見でマドン監督が「代打で出場できる」と語っていた通り、0-3とリードされた8回二死一塁に9番ベラスケスの代打で出場。大谷が打席に入ると静かだった敵地ながらスタンドがざわめいた。

 相手投手はセットアッパーの右腕グレーブマン。カウント3―1からの5球目、90マイル(約145キロ)の低めチェンジアップを引っ掛けて平凡な二ゴロ。一塁へは全力疾走しなかった。

 大谷は前日のホワイトソックス戦に「3番・DH」で出場し、7回無死一、二塁の第4打席で投ゴロを打って一塁へ走り出した直後に右股関節に異常を感じて9回に代打を送られ交代。試合後に「「大事を取って、トレーニングスタッフに言われて交代したが、今のところ明日は出るつもり」とコメントを出していた。

 一夜明けてこの日の大谷は試合前に軽いキャッチボールなどを行った。エンゼルスの地元テレビ局バリー・スポーツ・ウエストの映像によると、練習を終えた大谷は笑顔を見せていた。

 マドン監督は試合前の囲み会見で、「今日はかなりいい感じだったと彼から聞いている。急ぐ必要はないが、良くなっていることは明らかだ」と報告。3日からの敵地ボストンでのレッドソックス3連戦で先発登板できるかどうかと聞かれると、「そう願っている。はっきりするまで一、二日様子を見るつもり」と話していた。