【アリゾナ州スコッツデール発】エンゼルスの大谷翔平投手(27)は29日(日本時間30日)にロッキーズとのオープン戦に「1番・DH」で先発出場し、3打席目にオープン戦2号となる2ランを放ち、2打数1安打2打点2得点だった。チームは8―2で勝った。

 3試合ぶりの一発は技というより力で押し込んだ。5―1の5回無死二塁、マウンドは2番手の右腕チャシーン。カウント2―2からの5球目、内角のヒザ元に食い込んできた92・1マイル(約148キロ)のシンカーをこすり上げて左方向へ。打球角度33度で高々と打ち上げた飛球はそのまま左翼席に飛び込んだ。打球速度104マイル(約167キロ)、飛距離367フィート(約112メートル)の2ランに敵地のファンも大興奮だ。

 この日は異例の出場だった。打者として4日連続で打席に立つのはメジャー5年目で初だ。目安となるオープン戦50打席に試合前の時点で17打席。1打席でも多く立つためか、それとも課題があったのか。

 マドン監督は「分からない。彼自身がすべきことを理解しているから。何が必要かは彼が分かっているから、あまりそこには介入しないようにしているんだ。私の仕事は、たくさん激励して、あとは道を譲ること」と語るにとどめた。

 相手先発の右腕センザテーラと2打席対戦。初回先頭はカウント3―1からの5球目、内角低めの直球を引っ掛けて二ゴロに倒れた。0―1の4回先頭は四球。一死後、3番レンドンの右翼フェンス際への大飛球で右翼手が背中を向けた瞬間を見逃さずにタッチアップして二塁へ進み、5番アップトンの3ランで生還した。オープン戦では盗塁0だがスピードは健在だ。

 試合前は投手組で調整。ブルペンに入り、捕手タイス相手に変化球中心に24球投げた。投球中に何度もiPadをのぞき込んで確認していた。オープン戦最後の登板となる31日(同4月1日)のブルワーズ戦で総仕上げ。投打とも万全の状態で自身メジャー初の開幕投手を務める4月7日(同8日)のアストロズ戦に臨む。