ホワイトソックスと270万ドル(約3億円)で契約した元ソフトバンクでキューバ出身のオスカー・コラス外野手(23)が投打二刀流に見切りをつけ、大リーグでは外野手に専念する。NBCスポーツは「コラスが『キューバの大谷』と注目された時もあったが、今はもう、そう呼ぶ時ではない」と報じた。

 コラスはソフトバンク所属のまま2020年1月に亡命。大リーグ入りを目指していた。今春のキャンプには招待選手として参加する。

 来日時は投打二刀流の触れ込みだったが、ソフトバンク時代も実戦での登板は2017年の三軍戦での9試合のみ。ホワイトソックスのマルコ・パディGM特別補佐もコラスの起用法は「野手一本」として「彼はそれなりに投げられるが、投手ではない。これまでパートタイムで投げたことはあっても、彼を投手として育てるのは野手としてより時間がかかると感じた」と明かしている。

 コラスも二刀流には未練がないようで「投球は自分にとっては過去のもの。ホワイトソックスとの契約の際、投球には興味がないと言われたし、自分も同意見だったから簡単な判断だった。今は外野でプレーすることだけに集中する」とコメント。日本でプレーした経験については「学校に行くように、プロレベルでの野球を学ばせてもらった。素晴らしい経験で、ホワイトソックスとの契約もでき、とても助かった」と感謝している。