米スポーツサイトのアスレチックは18日(日本時間19日)にエンゼルスの今季開幕ロースター予想を発表した。開幕投手には大谷翔平投手(27)が「明らかな選択」とした。エンゼルスは今オフ、課題である先発投手補強を精力的に行い、ノア・シンダーガード(29)、マイケル・ロレンゼン(30)の両右腕を獲得した。

 ただ、シンダーガードは右ヒジ手術から実質復帰1年目で、ロレンゼンはここ3年で先発は20年の2回だけ。ロックアウト終了後に有力な先発投手がもう一人加えたいところだ。同サイトは「マイク・トラウトと大谷が健康であれば、十分に勝つ余地がある。選手最盛期中の彼らがいて、ポストシーズンに行けなかったら言い訳できない」と戦力は整ったと見ている。

 現状のメンバーで先発ローテーションを組んだ場合、大谷とシンダーガード、ロレンゼンの右腕3人に、ホセ・スアレス(24)、パトリック・サンドバル(25)、リード・デトマーズ(22)若手左腕3人を加えた6人が有力とした。

「エンゼルスのローテーションは、おおよそ形が決まった。FA市場かトレードでもう1人先発を加える可能性があるが、そうなった場合、デトマーズとスアレスでは、2021年シーズン終わりのジョー・マドン監督の言葉によるとスアレスが先発に残る可能性が高い」と解説。また、「気になるのは開幕投手に誰を選ぶか。大谷こそが明らかな選択に見えるが、シンダーガードになる可能性もある」と伝えた。

 大谷が開幕投手に選ばれれば、野茂英雄(00年=タイガース、03、04年=ドジャース)、松坂大輔(08年=レッドソックス)、黒田博樹(09年=ドジャース)、田中将大(15~17年、19年=ヤンキース)、ダルビッシュ有(17年=レンジャーズ、21年=パドレス)、前田健太(21年=ツインズ)に続き、日本選手7人目となる。

 MLBと選手会が現時点では早期に新労使協定で歩み寄る雰囲気がないため、3月31日(同4月1日)に予定通り、開幕できるか不透明。それでも開幕戦での白星&特大アーチに期待したくなる。