米大リーグ機構(MLB)公式サイトは16日(日本時間17日)に大谷翔平投手(27)の所属するエンゼルスがメッツからFAとなった先発右腕のノア・シンダーガード投手(29)と年俸2100万ドル(約24億1100万円)の1年契約で合意したと報じた。

 シンダーガードはメジャー通算47勝の速球派で、2016年14勝、18年13勝、19年10勝と2桁勝利を3度マーク。17、18年に開幕投手を務めた。20年オフに右ヒジの通称トミー・ジョン手術を受け、今季9月に復帰して2試合に登板。オフにFAとなり、メッツから1年契約を求める1840万ドル(約21億1200万円)のクオリファイングオファーを提示されていた。

 来季へ向けたエンゼルスの最優先課題は先発陣の補強で、2人は必要とみられている。CBSスポーツ(電子版)はブルージェイズからFAとなった左腕のロビー・レイ、ジャイアンツからFAのケビン・ガウスマン、ドジャースからFAのマックス・シャーザーらを次の候補に挙げた。また、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者はアストロズからFAのジャスティン・バーランダーを推薦している。

 ただ、エンゼルスは23年オフにFAになる大谷との超大型契約を見据え、大物選手との長期大型契約は控えるだろうと推測されている。MLBトレードルーモアはランキング的にもう少し下位で、短期契約を受け入れるベテラン投手、ザック・グリンキー(アストロズFA)やリッチ・ヒル(メッツFA)らが有力としている。

 ただ、AP通信などがMLBと選手会の新労使協定交渉が難航すると報じられており、移籍市場の動きは例年より不透明。エンゼルスのミナシアンGMの次の一手に注目だ。