コレクションで買うんじゃない! 大谷翔平グッズは投資の世界

2021年08月11日 11時00分

オールスター戦で力投する大谷(ロイター=USA TODAY Sports)
オールスター戦で力投する大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

【楊枝秀基のワッショイ!スポーツ見聞録】これも大谷余波なのか!? 今季、MLBで快進撃を続ける大谷。その活躍が素晴らし過ぎるためなのか、関連業界にさまざまな影響が出始めているようだ。

 記憶に新しいのは7月のオールスターウイークだ。日本人初となるホームランダービーに出場し、ゲームでは史上初の二刀流でのプレー。そして、球宴のサイン入りユニホームがMLB公式オークションで歴代最高となる13万210ドル(約1434万円)で落札された。

 この状況を大阪に本拠を置くスポーツメモラビリアショップ「カードダイナスティ」代表の青木義博氏は「スーパースターのグッズ購入というのはもう(コレクションというより)投資のようになっていますね」と表現する。
 確かに数十万円までは愛好家レベルでも手が届く。だが、ン千万円ともなると超高級車やマンションの値段。実際に昨年、大谷のチームメートでもあるマイク・トラウトの新人時代のサイン入りカードが、390万ドル(約4億1000万円)で落札された事実もあるだけに空恐ろしい。

 青木氏は「大谷の場合はパワーピッチャーでありパワーヒッター。米国人好み。今季MVPにでも選ばれればグッズの価値はさらに上がるでしょう」と予想する。大谷のルーキーカードでもサイン入りなど特別仕様の場合は、将来の価格も億単位に跳ね上がることもないとは言えない。

 さらには、そのベースボールカードの価値を鑑定する機関までもが、活況になってしまっているというから驚きだ。グレーディング会社のPSA社やベケット社では、今からカードの鑑定を依頼しても結果は7~8か月待ち。来年の2、3月までカードが返ってこない状態だ。

 MLB全体では人気低迷が懸念される状態だが、スーパースターのグッズ市場は投資ブーム。コロナ禍で二極化がさらに進み、予算のある富裕層は価値あるホンモノに目を光らせている。

 価格は高くてもホンモノが欲しい。少し寝かせて、さらに一獲千金。新たな投資対象となっている大谷の活躍は現在進行形で、多くの野球ファンや投資家から注目を集めている。

☆ようじ・ひでき 1973年生まれ。神戸市出身。関西学院大卒。98年から「デイリースポーツ」で巨人、ヤクルト、西武、近鉄、阪神、オリックスと番記者を歴任。2013年からフリー。著書は「阪神タイガースのすべらない話」(フォレスト出版)。21年4月にユーチューブ「楊枝秀基のYO―チャンネル!」を開設。 

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