またまた快挙だ。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が6月に続き、7月のア・リーグ月間MVPに輝いた。大リーグは2日(日本時間3日)、各部門の月間最優秀賞を発表。2か月連続受賞は日本選手初で、ともに2度選出の野茂英雄、伊良部秀輝と並んだ。イチロー、松井秀喜はそれぞれ1度で、野手での複数回も日本勢初となる。

 7月は23試合に打者で出場し、打率2割8分2厘、リーグ最多タイの9本塁打、19打点、4盗塁をマークした。表彰は野手としてだが、投手でも3試合で2勝0敗、防御率1・35と活躍。自身初参加のオールスター戦では大リーグ初となる「二刀流」選出、日本人初参加となったホームランダービーでも熱い戦いを繰り広げ、話題を呼んだ。

 37本塁打は両リーグ最多。投手では5勝1敗、防御率3・04の好成績を残している。月間MVPの野手部門で2か月連続して受賞するのはエンゼルスでは初めてで、2012年8、9月にパドレスのチェース・ヘドリーが選出されて以来だ。

 その大谷は7月28日(同29日)のロッキーズ戦の試合中にファウルボールが右手親指を直撃。打者としてDHで打席には立っているが、投手としては痛みがしっかり取れるまで登板を回避している。しかし、この日の敵地レンジャーズ戦前、久しぶりにブルペン入り。マドン監督は「今日、翔平はブルペンで投げていい感触を得ていた。水曜日の登板候補者の1人ではあるよ」と、早ければ4日(同5日)のレンジャース戦に先発することを明かした。