何とも失礼な話だ。MLB公式サイトが「誰もオールスターに選ばれると思わなかった」と題して、今世紀の球宴ファン投票で予想外に選出された選手たちを特集。その中の一人に、2008年のナ・リーグ外野手部門3位でスタメン出場したカブスの福留孝介外野手(44=現中日)を挙げた。

 同年は福留のメジャー1年目。1908年以来のワールドシリーズ制覇を目指していたカブスの救世主と期待され、開幕戦で9回に同点3ランを放つなどシーズン序盤は快調に飛ばしていたが、球宴が近づくにつれて成績は徐々に下降していった。

 同サイトは「5月にスポーツ・イラストレイテッド誌が『これは来るぞ』と大々的に(福留を)特集し、全米のニューススタンドに並べられた。球宴前の出塁率は3割8分3厘で悪い選手ではなかったが、これ(好調時の記事)が大きな得票に結びついた」と分析。「その年のプレーオフでは10打数1安打で、カブスファンの100年待ちを終わらせられなかった」と論評した。

 福留以外に選ばれたのは、17年のザック・コザート内野手(レッズ)、12年のメルキー・カブレラ外野手(ジャイアンツ)、06年のマーク・ロレッタ内野手(レッドソックス)ら7人。今年のファン投票は3日(日本時間4日)に始まったが、サプライズはあるだろうか。