ヤンキースの田中将大投手は12日(日本時間13日)のブレーブス戦に先発して4回を1被弾を含む5安打2失点、3三振2四球で、打者19人に66球投げた。チームは勝利したが白星はつかなかった。キャンプ中の脳振とうから復帰して今季3度目のマウンドに田中は「前回に比べれば程遠い状態ではありましたけど、そういった中でもホームランの2失点だけで抑えられていたと思いますし、何とかゲームを壊さずにつくれたと思います」と振り返った。

 しかし、地元ニューヨークメディアの評価はいまひとつだ。

 ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「ブレーブスが2回にカマルゴの2点弾で田中からリードを奪った」と事実を報じただけ。AP通信も同様で「ブレーブスが序盤に先発の田中から2ランで先制」と配信するにとどまった。

 一方でNJ.comは「田中は微妙」との見出しの記事を掲載。「5回を快投したレイズ戦から後退した。4回で69球(実際は66球)を投げ、右翼2階席へ2ランを打ち込まれた。13球のスライダーで6つの空振りを奪ったが、12球のスプリッターでは空振り一つだけだった」と伝えた。

 今季初登板から51球→59球→66球と球数は増えている。次回登板は80球程度になるだろう。5回を1安打5三振と完璧だった7日(同8日)のレイズ戦を上回る投球に期待だ。