ホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)の快進撃が〝王朝〟を突き動かしそうだ。メジャー1年目ながら23日(日本時間24日)までの25試合でア・リーグ単独2位の10本塁打を記録。5試合連続アーチを離れ業もやってのけ、米球界の評価も一変させている。

 MLB球団への移籍を目指した昨オフの下馬評は、長打力を評価されながらも「速球に弱い」「空振りが多い」と数え切れないほど米メディアから指摘された。出場した試合数を上回る35三振はリーグワースト記録と〝1差〟ではあるが、想像をはるかに超える本塁打数に賛辞が大勢を占める状況となっている。

 米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」でも村上を「まだ数週間しかたっていないが、すでにメジャーリーグにその名をとどろかせている。この強打者は野球界のほぼすべての人々を感嘆させ、キャリアの速い段階で実力を証明した」と絶賛。速球への不安も「この見方を大きく覆すものとなっている」と伝えている。そして、その躍進ぶりにドジャースも黙っていないとみている。

「ドジャースはオフシーズン中、村上と関連付けられたチームだったが、彼自身の懸念や戦力上の必要性の欠如から獲得を見送った。しかし、村上がこの打撃を維持すればトレードか、2027年シーズン終了後にFAとなった際に簡単に獲得に動く可能性がある」

 ドジャースは名だたるスーパースターをそろえる一方、野手陣の高齢化も叫ばれている。村上が守る一塁ではフレディ・フリーマン内野手(36)、三塁でもマックス・マンシー内野手(35)とポジションがぶつかるものの、2人とも27年に契約満了を迎える。村上自身もホワイトソックスと27年までの2年契約を結んでおり、契約面でも重なっている。

 また、ドジャースの至上命令はワールドシリーズ制覇。村上の力が必要となれば、トレードで引き抜くことも考えられる。ロースターがほぼ固定されているだけに、出場機会を待つ若手有望株などの交換要員には困らない。

 もはや「ドジャース・村上宗隆」の誕生は必然ということなのか。早くも焦点は移籍する手段と時期に移ろうとしている。