東京五輪の日本代表・侍ジャパンが決勝の米国戦(横浜)に2―0で勝利し、五輪の正式競技になって以来初となる金メダルを獲得した。鈴木誠也外野手(26=広島)はこの日も「4番・右翼」で出場し、3打数2安打で1四球を選んだ。

 全5試合に出場して打率1割6分7厘、1本塁打、1打点。鈴木誠は「何とか結果を出したいなという思いで日々いろんなことをやっていたんですけど、なかなか得点圏でも打てずに、すごい迷惑をかけた」と唇をかんだ。

 それでも稲葉監督をはじめとする首脳陣、チームメートに助けられた。侍の4番は「周りの選手たちがカバーしてくれたので感謝しかない」とした上で「最終的にはこうやって優勝することができたんで良かったかなと思います」と話した。

 2019年のプレミア12でMVPを獲得する大活躍を見せた鈴木誠。「(五輪は)難しい大会ではありましたけど、優勝できたので、それだけで良かったです」と最後は笑顔を見せた。

 金メダルという大きな土産とともに再びチームに戻る。ただ、自身の内容には納得していないだけに「こういう悔しい経験を忘れずに。シーズンも続くので、そういったところでぶつけていけたらいい」と話した。