巨人・野上亮磨投手(33)が12日のDeNA戦(横浜)で好リリーフを見せた。

 出番は3―2でわずか1点リードの6回二死満塁のシーンだった。先発した高橋がこの回だけで3四球を与え、失点すれば左腕の6勝目の権利を消してしまう大ピンチだった。それでも、13年目のベテランはひょうひょうとした表情でマウンドに上がると、宮崎を中飛に打ち取り、ベンチで試合の行方を見守っていた高橋は手を叩いて先輩の火消しに感謝しきりだ。

 野上はイニングをまたいで7回も続投し、代打・関根と続く代打の山下、桑原を3人でピシャリと抑え、またもやクールに汗をぬぐった。

 2019年秋に左アキレス腱を断裂。昨季の一軍登板はゼロに終わり、契約更改では1億2000万円減の3000万円でサインした。しかし、原監督も「チャンスは与える」と約束した通り、チャンスを手放さず、救援では5試合に登板してこの日まで1失点だ。

 結果的に1回1/3を完璧に封じた野上は「点差や状況などからマイナスなことを考えないように、(捕手の)大城のミットをめがけて投げました。そのなかで(高橋)優貴の勝ちを消さないようにというのは強く思っていたので良かったです」。徐々に存在感を増しつつある野上は、どこまで首脳陣の信頼を取り戻せるか。