〝下克上ロード〟を照らすものとは――。DeNAは9日、東京ドームで全体練習を実施。10日から開幕する巨人とのCSに向けて調整を行った。

 練習前に行われた共同記者会見で相川亮二監督(50)は「我々は3位から出場ということで、ここからは横一線で戦うつもりでいます。なかなか強敵ではありますけど、日本シリーズを目指して全員で戦っていきます」と力を込めた。

 チームは6月まで27勝42敗2分け、勝率・391と低迷。しかし7月を12勝9敗1分け、勝率・571で終えると、その後も勝ち星を量産。9月には破竹の8連勝を飾るなど勝率5割復帰を果たした。そして同22日には5年連続Aクラスが決定。後半戦の快進撃はセ界に不気味な空気を漂わせ、会見内でも敵指揮官から脅威の存在として警戒する声が相次いだ。

「勢いのDeNA」。土壇場での勝負強さを称賛する言葉だが、相川監督は「我々は〝勢い〟と言われますが、(後半の)3か月しっかり戦ってきたという自信がある」とかみ付いた。会見後には「自分は違和感を感じました。苦しいところから3か月間、いい形でできてきたことが勢いなのか、そうでないのかは個人の判断だとは思いますけど、勢いだけで勝てるものではないと思っている。もうあれ以上負けられないという中で、1つでも多く勝っていくことを毎試合やり続けた3か月。チームがしっかり力をつけた期間だと思います」と熱のこもった言葉で静かに語った。

 普段から淡々と、感情をあらわにすることがほとんどない指揮官が珍しく言葉を強めたのは、〝勢い〟の一言で片付けられたくなかったから。最大「15」あった借金を完済し、CS進出まではい上がってきた相川ベイは個々の力はもちろん、チーム力にも磨きをかけてきた。そして積み重ねてきた時間そのものもまた、大きな武器となった。指揮官の熱いプライドがチームを鼓舞し、負けられない短期決戦をより一層熱くしそうだ。