ドジャースの〝次世代怪物軍団〟は、まだ底を見せていないようだ。大谷翔平投手(32)がポストシーズンで打撃不振に苦しみ、ベテラン勢が復調の兆しを見せても主力の世代交代は避けられない。だが、球団の育成組織には他球団も垂涎する〝金の卵〟がひしめいている。

 その象徴が、10月開幕のアリゾナ・フォールリーグに派遣されたエドゥアルド・キンテロ外野手(21)だ。MLB公式サイト「MLB.com」は、この逸材を大きく特集。一部スカウトが将来的にドジャースの外野手有望株で「最高の選手になる」と見込んでいるという。

 球界全体の有望株ランキングには、ホスウェイ・デパウラ外野手(21)が4位、キンテロが15位、マイク・シロタ外野手(23)が17位、チャールズ・ダバラン外野手(22)も79位に名を連ねる。メジャーの外野枠では受け止め切れないほどの〝金の卵〟が列をなす中、一部スカウトが、デパウラやシロタをも上回る将来性を見込むのがキンテロというわけだ。

 その実力も規格外。ベネズエラでは捕手として育ったが、2023年のドジャース入団後に外野手へ転向。プロ通算357試合で打率3割5厘、40本塁打、145盗塁、出塁率4割3分2厘を記録した。今季は20歳で臨んだハイA(1A上位)のリーグで打率3割9厘、出塁率4割4分5厘、107得点の3部門でトップ。選球眼に長打力と俊足、強肩を併せ持ち、将来は年間25本塁打&25盗塁以上も狙えると評されている。

 球団育成部門の責任者を務めるマット・マクグラス氏も「攻守で並外れた才能がある」と絶賛。技術だけでなく成熟度や勤勉さを高く評価し「将来に大いに期待せずにはいられない」と語った。フォールリーグでも最初の4試合でリーグ最多の5四球を選び、卓越した選球眼を示している。

 巨額補強で主力をそろえ、その背後では次代のスターが続々と育つ。ドジャースの〝強者のサイクル〟は、そう簡単には終わりそうにない。