日本ハムの新庄剛志監督(54)が10日から始まるCSファーストステージ(ベルーナ)の突破に向け不敵な自信をのぞかせている。
3年連続のプレーオフに臨む指揮官は9日、西武の本拠地(ベルーナ)内で選手会長の清宮幸太郎内野手(27)と共に「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」の前日会見に出席。翌日からの敵地決戦に向け意気込みを問われると「ウチの選手会長が(相手先発・平良と)対戦相手がものすごくよくて。(通算)26打数2安打。全く打ってない」と満面の笑み。また自軍の初戦先発に関しても「今年絶不調だった有原君でいきたいと思います」と得意の〝愛あるイジリ〟を連発させながらおよそ30分に及んだ会見を終始爆笑の渦に包んだ。
通常であればプレーオフ前日は緊張感が漂うものだが今年の日本ハム、特に新庄監督にそんな雰囲気は感じられない。これはリーグ3位からの「下克上狙い」で重圧やプレッシャーがないこともあるがそれ以上に大きいのはCS突破に向けた策に自信があるからに他ならない。
まず投手で言えば初戦の先発に有原を起用したことだろう。CS初戦に北山、加藤貴、伊藤などチームのエース級を送り出した場合、仮に試合に負ければチームの雰囲気は一気に沈滞する危険がある。だが、今シーズン7勝9敗、防御率4・44と不調に終わった有原なら初戦を落としてもチームに及ぶ影響は最小限で済む。逆に有原が初戦で快投を演じればチームにもたらす勢いは計り知れない。新庄監督はこの「賭け」が成功裏に終わると踏んでいる。
さらに「打」ではプロ2年目の二刀流・柴田のスタメン起用だ。柴田は一塁守備に関してはまだ未知数も打撃面ではすでにチーム主軸の風格を漂わせる。しかも主砲・レイエスと共に一発で試合の流れを変えられる強みも持ち合わせる。そんな柴田が初戦から快音を響かせば日本ハムはチーム全体が波に乗り、CSファーストステージだけでなく宿敵ソフトバンクが待つCSファイナルに向けての機運も高まる。「柴田君のデータが(相手に)ないよね。データがないってところが強みかな、とも思います」とは新庄監督。えたいの知れない未完の大器の大爆発。この青写真も指揮官の自信を増幅させているに違いない。
短期決戦は「初戦が重要」と言われるが新庄監督は今回あえてその初戦に重きを置かず「その先」を見据えた戦いをする覚悟を決めている。
「(ファーストステージ最初の2試合は)1勝1敗で行ってくれた方が盛り上がるっちゃあ盛り上がりますから。(西武の)球団的にも営業的にもね(笑い)」(新庄監督)
最後まで泰然自若に加え余裕すら漂わせる指揮官。ここ2年とは異なる戦い方を試す日本ハムの躍進が注目される。













