本気なのか、陽動作戦なのか…。日本ハムの新庄剛志監督(54)がクライマックスシリーズ(CS)突破へ、早くも〝奇策〟を練り始めている。
チームはレギュラーシーズンの全日程を1日に終了。2日時点でリーグ3位につけ、2試合を残す2位の西武とは0・5ゲーム差となっており、獅子の結果次第では最終順位が繰り上がる可能性もある。ただ、10日から始まるCSファーストステージの相手が西武、勝ち進めば14日から王者・ソフトバンクとのファイナルステージ(みずほペイペイ)となることに変わりはない。
新庄監督は先月末から下克上に向けた最善策を模索し始めているが、その一つが相手の好投手に自軍のエースをあえてぶつけないという「捨て身作戦」だ。先日、新庄監督のCSの先発ローテーションを問うと「フフフッ…」と不敵な笑みを浮かべながら、ファーストステージ突破を念頭にこんな構想を漏らした。
「(西武に勝ってファイナルなら)ソフトバンクの(初戦は)モイネロ君でしょ? モイネロ君に対しては…一番いいピッチャーをぶつけてもっていうところはありますよね。(アドバンテージでホークスに)2勝されているんで。何としても(初戦を)取りにいくよりは、その後の方が大事かなと。だってすごいもん、ペイペイのモイネロ君は。なかなか打てんでしょ(笑い)」
今季の日本ハムは、モイネロと3度対戦して1勝2敗。勝利したのはエスコンでの試合で、敵地では攻略できていない。しかもモイネロは本拠地(みずほペイペイ)を得意としており、3戦全勝、防御率0・49と抜群の安定感を誇る。日本ハムがエース級をぶつけて勝負を挑んでも、勝てる可能性は低い。だからこそ、あえてモイネロとの真っ向勝負を回避し、初戦を落としてでも第2戦から勝ちまくることも一手とにらんでいるのだろう。
しかし、その場合はソフトバンクに2勝のアドバンテージがあるため、日本ハムは「0勝3敗」から猛反撃しなければならない。ファイナルステージは5勝先取とはいえ、劣勢をはね返すことは容易ではない。
それでも新庄監督はファーストステージでの西武戦も含めて「普通のことをやっていたら勝てないですからね」と、こう語気を強めた。
「(西武とのファーストステージ初戦は)たぶん平良君でしょ。むちゃくちゃ(状態が)いいですからね。ただ、その後は誰がくるか分からないですから。(ファーストとファイナル)両方を考えてね。まあでも、そういうの(先発予想)は当日でいいでしょ。じゃあ(日本ハムの初戦先発は)大川君でいくよ(笑い)」
最後は冗談交じりにドラ1ルーキーの名前を口にし、ケムに巻いていたが…。悲願のリーグ優勝を逃し、もはや失うものがない策士が繰り出す一計から、目が離せなくなりそうだ。













