2月に新日本プロレスを退団した〝タイムボム〟高橋ヒロム(36)が、米国・WWE移籍を果たした。21日(日本時間22日)に放送されたスマックダウンで、〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(46)の新パートナー「KYOKI」として初登場。新たなリングネームで世界最大団体に挑戦する元IWGPジュニアヘビー級王者が、渡米前に明かしていたこととは――。
中邑は現在、タマ・トンガ&タラ・トンガ(元ヒクレオ)兄弟と、その父キング・ハクの「MFT」が保持するWWEタッグ王座に照準を合わせている。ABEMAにて放送された21日のスマックダウンでヒロムは、中邑とともにプロモ動画に登場。新たなリングネーム「KYOKI(狂奇)」を名乗った上で、「ケンカしてえ、ベルトが欲しい、もっと狂気を!」などと雄たけびを上げた。中邑とのタッグチーム名「Bakusai」も披露し、タッグ王座奪取を狙うと宣言した。
ヒロムは新日本を退団する際に「新しい夢」ができたと理由を口にしていたが、それこそが世界最大団体・WWEでの挑戦だった。渡米前に取材に応じ、自身の提唱で開催された2023年3月の「ジュニアオールスターフェスティバル」(後楽園)が転機だったと明かしていた。「あの時に初めて外を向けたというか。その後にいろいろな団体にも呼んでもらった上で『俺は新日本しか知らなかったんだな』って思ったんですよね。じゃあ本当の世界一ってどこなんだろうって思った時に、やっぱり圧倒的にあそこだよなって」とWWEを意識した瞬間を振り返る。
目指すは日本人初となる最高峰の統一WWE王座奪取だ。「日本人の俺が世界ヘビー級王座(現統一WWE王座)を取れたら、めちゃくちゃワクワクするなって震えるものがあったんです。特に向こうは無差別ですし。ジュニアヘビーに誇りは持っていましたけど、時としてそれが、かせになってしまっているのかなと思ってしまった時期もあるんです。本当の意味で世界で一番有名な団体、見ている人口が一番多い団体で無差別で活躍できたら本物だなって思ってます」と目を輝かせた。
ヒロムは新日本ラストマッチとなった2月大阪大会を終えると「またね」の3文字を残して旅立った。「『いずれ帰ってくるんだ』っていう軽い気持ちでやめてないですし、自分の中でまあまあ覚悟を決めて行くわけですよ。あの『またね』の本当の意味は、俺が某巨大団体の世界王者になって外敵として新日本に来たら面白いなって思って言ったんです。不可能っていうのはプロレス界にはないと思っているので」と真意を説明する。
そしてそれがかなった時こそ、長年抱き続ける「地上波ゴールデンタイムで試合をする」という夢も実現に近づくと信じている。「自分が外敵の王者として帰ってきた時は、テレビ朝日も食いつくんじゃないかなと。そうすれば自分の夢もかなうんじゃないかと考えたら、一気に入門前のギラギラが戻ってきましたね」と笑みを浮かべた。
新たな挑戦こそがヒロムの導火線に火をつけた。「新日本の道場に入る入らないの前のドキドキ感とか、ああいうのってもう味わえないのかなって思ってたんです。でも海外に行くことで、あの時の恐怖だったりやる気だったりのギラギラ感がめちゃくちゃ出てる。自己満かもしれませんが、自分の闘志にどれだけ満足できるかだと思うんです。今はそれができているので」。海を渡ったタイムボムが、世界を巻き込む大爆発を起こす。
【現在の王者は…】元ヒロムのKYOKIが将来的な目標とする、スマックダウン最高峰の統一WWE王座は現在、〝反骨のカリスマ〟CMパンクが保持する。21日のカナダ・トロント大会ではケビン・オーエンズの挑戦を受けたが、前王者サミ・ゼインの介入もあって王座防衛に成功した。一方、ロウの最高峰は世界ヘビー級王座で、〝OTC〟ことローマン・レインズが君臨する。現在は最強ユニット「ザ・ブラッドライン」を復活させ、LAナイト、ソロ・シコアらと抗争中だ。












