第108回全国高校野球選手権大会の第14日(20日)の準決勝第1試合は智弁和歌山が横浜を7―1で下し、5年ぶりの決勝進出を決めた。
大会屈指の好投手・織田(3年)を打ち崩した。1点を追う3回の無死一、二塁で4番・山田(3年)の適時二塁打で同点とすると、続く楠本(3年)が152キロのストレートを右翼席に叩き込む勝ち越しの3ラン。4連打で織田をマウンドから引きずり下ろした。
攻撃の手を緩めない強打線は7回にも2番手の小林鉄(2年)に襲い掛かり、楠本の適時打、代打・井戸本(3年)の適時打で7点目。投げては先発のエース和気(3年)が8回1失点と好投し、久葉(3年)との継投で投打に圧倒した。
14安打の猛攻でV候補を沈めた中谷監督は「楠本の本塁打がチームとして大きかった。思いきりのいい打撃ができる選手。ここ一番で打ってくれると信じていた。バントやアウトを与えて落ち着くのではなく、とにかく攻める攻める、という気持ちで向かって行った結果。選手をリスペクトします。和気の粘り強さもさすがだった」と選手を褒めた。
初回からベンチで「これは行けるぞ!」との声が上がった。前日に織田対策で打撃マシンの球速を174~175キロ、スライダーを140~145キロの速度に設定して打ち込んだ。はじめは戸惑ったが、徐々にミートできるようになり、自信をつけた。
実際に対峙した織田の速球はイメージより遅く感じた。ある選手は「普段からマシンを160くらいにはしているので驚くほどではなかった。不安はないし、ウチの打線が爆発した。毎回攻撃攻撃。やるだけでした。織田くんでも170は投げられないし、遅く感じることを狙いにしていた。プロに行く投手なんで自分たちより格上だけど、引くわけにはいかなかった」と話している。
頂点まであと1勝。本塁打を含む4打点の楠本は「目指してきたのは日本一。全員が活躍して優勝できるように頑張ります!」と力を込めた。












