今季一番の情けないゲームだった。中日は、16日の巨人戦(バンテリン)に0―11で大敗して借金は「16」。0―1の8回に中日リリーフ陣が打ち込まれ、この回だけで10点を失うと多くのファンが反撃をあきらめて試合途中で帰途に就いた。
試合後の井上一樹監督(55)は「バンテリンドームに応援に来てくださった人たちに対して申し訳ない。体たらくというとおかしいけれど、そういったものにしてしまったことについて申し訳ない」。神妙な面持ちで「申し訳ない」という言葉を繰り返した。
8月に入って6勝2敗と上昇ムードと入ったところで3位・DeNA、2位・巨人とのホーム6連戦を迎えた。ここで一気にAクラス接近といきたかったところだが、結果は最悪の2カード連続負け越し。この日の試合では初回、スタンドから小笠原慎之介投手(28)への大ブーイングが沸き起こったが、その元同僚左腕に7回3安打無失点と完全に抑え込まれた。
小笠原には7月19日の巨人戦(東京ドーム)から13イニング連続無得点。「低めに変化球が決まっていた」「アメリカでピッチクロックを経験したからか、うちにいたときよりもテンポが良くなっている」という声が中日サイドからは出ていたが、小笠原の挙げた3勝のうち2勝が中日戦とカモられまくっている。
また今回のホーム6連戦で痛かったのが、3―6で敗れた12日のDeNA戦(バンテリン)だ。勝てば3位・DeNAと2ゲーム差に急接近していた大事なゲームで「4番に入ってからDeNAは勢いが出ている」と警戒していたエンカーナシオンに2発を浴び、返り討ちに遭ってしまった。
小笠原もエンカーナシオンも、シーズン途中の6月に入団した選手。一方、中日は4月に日本ハムから杉浦稔大投手を金銭トレードで獲得し、7月に日本ハムとの間で育成選手同士のトレード(日渡騰輝捕手を放出して宮内春輝投手を獲得。宮内は7月16日に支配下登録)を行っただけ。「育成選手同士のトレードなんて初めて聞いたよ」とOBの間からは驚きの声も上がっていたが、杉浦も宮内も現時点では一軍の戦力になっていない。
DeNAと巨人に負け越しクライマックスシリーズ進出が遠のいた中日。シーズン中でも積極的な戦力補強を仕掛けていたチームとの差が、如実に表れた6連戦だった。












