鷹の歩みは止まらない。ソフトバンクは16日の楽天戦(みずほペイペイ)に6―1で快勝し、連敗を「3」でストップ。2位・西武はロッテ、3位・日本ハムもオリックスにそれぞれ勝ったが、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「28」となった。両軍に7・5ゲーム差をつけ、残り36試合でVロードを着実に進んでいる。
この日は下位打線が攻撃の起点となった。5回、この日一軍昇格した8番・広瀬が安打で好機をつくり、近藤の先制打につなげた。広瀬は6回にも四球で好機を拡大。9試合ぶりの先発出場となった7番・今宮も二塁打や犠打で得点に絡んだ。
今季の鷹打線は相手投手の特徴や傾向を踏まえてメンバーを組む。上位はある程度固定される一方、下位は〝日替わり〟の色が濃い。それでも機能するのは、複数の守備位置をこなせる選手がそろっているからだ。
代表格が牧原大成内野手(33)。2大会連続でWBCに出場した「鷹のユーティリティー」は二塁を主戦場としながら、この日は右翼で先発。34歳を迎えるシーズンも持ち味を存分に発揮している。
もう一人が、正木智也外野手(26)だ。「長打のある1番打者」としてブレークし、この日も19号2ラン。小久保監督からは「その前の(チャンスの)打席で打たないと」とゲキを飛ばされたが、それも期待の裏返しだ。今季出場69試合の守備位置は一塁36試合、右翼24試合、左翼8試合、中堅1試合。一塁を軸に守り始めたのは今季からだ。
正木は「球場に来るまでどこを守るのかわからないので。どこでも守れるように準備している」と言う。相手と状況に応じて最適解を選び、それでも勝つ。首位を走る鷹の強さは、こうした〝変幻自在〟の選手層にも表れている。












