第108回全国高校野球選手権大会の第12日(16日)第2試合で有明(熊本)が東日大昌平(福島)に4―1で逆転勝利し、準々決勝へ駒を進めた。
ドラマは8回に待っていた。0―1で迎えた8回、二死満塁で代打に送られた広沢(3年)のひと振りが試合をひっくり返した。直球を捉えた打球は左前に転がると、走者が2人かえって逆転に成功。さらに、二死二、三塁から栄井(3年)が適時打を放ってこの回一挙4得点、試合を決めた。
大会初打席で値千金の適時打を放った広沢は「素直にうれしい。自分ができることをやってチームを助けようという思いだったので、打ててよかった」と頬をゆるめた。
投げては、先発・斉藤(3年)が9回109球を投げて5安打1失点で完投勝利。この日先発予定だった工(3年)が試合直前に左手を負傷し、急遽マウンドを任された左腕だったが、最少失点で試合をつくった。
高見監督「球場が後押ししてくれた。自分たちの野球がよくできていると思う。1戦目、2戦目はエラーが出てたが、やっと本来の守り勝つ野球ができたきた。選手たちがしっかり自分の役割を持って頑張ってくれてるおかげ。僕らが頑張ることで、少しでも熊本の方たちの力になれれば。次もこういう形で挑めたらと思います」と次戦を見据えた。
7月28日に熊本を襲った令和8年熊本地震。今も多くの人が不安を抱えながらの日々を送っている。それでも選手の一人は「被災者の方たちのことはもちろんありますが、背負わずにやってます。僕たちは野球に集中するだけ。結果的に熊本を勇気づけられれば」と語る。有明ナインの全身全霊の1球1打が、熊本の希望となっている。













