持ち味を十二分に発揮だ。卓球のWTTチャンピオンズ横浜最終日(9日、神奈川・横浜BUNTAI)、女子シングルス準決勝で世界ランキング3位の張本美和(木下グループ)が同6位の王芸迪(中国)に4―2で勝利し、決勝進出を決めた。

 難敵にも屈することはなかった。王芸迪の印象について「両ハンド本当にスキがない選手。ただ安定しているだけじゃなくて、しっかり攻めてくる時は攻めてくる。もちろんずっと集中はしているけど、集中していないと1点も取れないなというぐらい本当に強い」と分析。戦前から苦戦を予想していた中で、粘り強い戦いを見せた。

 第1ゲームは4―11で落とすも、第2ゲームは9―10からの3連続得点で制した。第3ゲームは0―5とリードされる展開だったが、5連続得点で追いつく。得意のバックハンドで流れを引き寄せ、12―10で奪取した。第4ゲームは序盤から張本がリード。王芸迪はサーブで揺さぶりをかけるなど、ジュースにもつれる。それでも、最後は張本がバックハンドで得点を決めて14―12と競り勝った。

 勝利に王手をかけた第5ゲームは序盤からお互いに点を取り合うが、中盤に引き離されて8―11で落とす。第6ゲームは2点を先制される。ただ、張本がすぐさま追いつき、4―4から左隅に強烈なバックハンドを沈める。流れをつかむと、最後は王芸迪の反撃を振り切った。

 決勝は蒯曼と陳幸同(ともに中国)の勝者と相まみえる。「みなさんの前で優勝したい気持ちが強い」と語っていた張本が、優勝へのマジックを1とした。