昨秋の歓喜は、見る影もなく消え失せた。昨季のワールドシリーズでドジャースを第7戦延長11回まで追い詰めたア・リーグ王者ブルージェイズが、まさかの泥沼にはまり込んでいる。21日(日本時間22日)、本拠地ロジャーズ・センターでア・リーグ東地区首位のレイズと対戦し、2―12で惨敗。レイズは今季最多の21安打を放ち、ブルージェイズの守備も2失策と崩壊した。これで3連敗となり、直近7試合で6敗。46勝55敗で同地区最下位に沈み、首位とは12・5ゲーム差、ワイルドカード圏にも6ゲーム差をつけられた。
先発したケビン・ガウスマン投手(35)は初回に3点を失うなど、3回3分の1を9安打5失点(自責4)、2四球、1奪三振で降板。4勝9敗、防御率4・51となった。立て直しを託されたベテラン右腕が、首位チームを勢いづかせる背信投球を演じた格好だ。
試合後、ガウスマンは地元放送局「スポーツネット」に「確かに不運もあった。うちの強い打球は誰かのところへ飛ぶのに、相手はそうでもない。とにかくクリーンな野球ができていない。打席では選手たちがプレッシャーを感じていると思うし、このリーグの投手は本当にレベルが高い。難しい状況だ」と吐露した。
現状を率直に認めた発言とはいえ、自らも大量失点の呼び水となっただけに、不運を持ち出した言葉は〝泣き言〟にも聞こえる。米メディア「クラッチポインツ」も「あらゆる面で低調な野球を続けているため、この苦境から立ち直る可能性はますます低くなっている」とバッサリ。トレード期限を前に、主力放出へ傾く可能性まで指摘した。
気の毒なのは、今季から加入した岡本和真内野手(30)だ。メジャー1年目ながら98試合でチーム最多の22本塁打、62打点をマークし、慣れない環境で打線を懸命に支えている。だが、その奮闘が勝利に結びつかない。この日も第1打席で満塁機を生かせず、4打数無安打、2三振。6回の併殺打の間に1点が入ったものの、反撃はそこまでだった。
主砲ウラジミール・ゲレロ内野手(27)も4打数無安打に終わり、今季は6本塁打と迫力を欠く。岡本一人が気を吐いても、投打と守備がそろって沈んでは焼け石に水だ。昨季のア・リーグ王者は、まだ数字上は終戦していない。それでも、このままでは岡本の奮闘まで最下位低迷の渦にのみ込まれてしまう。













