2010年南アフリカ大会以来の世界制覇に前進だ。北中米W杯準々決勝(10日=日本時間11日、米国・ロサンゼルス)に臨んだスペインはベルギーに2―1で勝利し、4大会ぶりの4強入り。前半41分に今大会初失点を許すも〝必殺仕事人〟MFミケル・メリノ(30=アーセナル)が2戦連続の決勝弾をマークした。準決勝(14日=同15日、米国・ダラス)ではFWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)擁する優勝候補フランスと対戦する。

 スペインは前半から〝神童〟FWラミン・ヤマル(バルセロナ)を中心に右サイドから攻撃に展開。前半30分、その右サイドからヤマルが縦にパスを送って相手守備を崩し、FWダニエル・オルモ(バルセロナ)のシュートのこぼれ球をMFファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン)が押し込んだ。

 しかし、41分に失点。スペインは今大会5試合連続、W杯6試合連続でゴールを許しておらず、同国の失点は22年カタール大会1次リーグ日本戦の〝三笘の1ミリ〟で知られるMF田中碧(リーズ)に奪われたゴール以来となった。

 そして1―1のまま迎えた後半40分には日本代表FW久保建英(25)とレアル・ソシエダード(スペイン)で同僚だった〝切り札〟のメリノを投入。チームの期待通り、その3分後にはDFパウ・クバルシ(バルセロナ)が放ったミドルシュートのこぼれ球をメリノが押し込んで勝ち越し。自らの仕事をキッチリとこなし、決勝トーナメント2回戦のポルトガル戦に続いて2戦連続の決勝ゴールとなった。

 またも勝利の立役者となったメリノは「とてもうれしいよ。自分の番はなかなか回って来ないかなと思ったが、また運が回ってきた。この運が続いてほしい」と喜びを語った。ルイス・デラフエンテ監督も「本当に信じられないよ。メリノというのはそういう力を持っている男なんだ」と太鼓判を押し「特にミケルは本当に必要なときにいてくれる男だ」と、メリノの勝負強さに信頼があってこそだった。

 スペインはこれで無敗記録を通算36試合に伸ばし、イタリアが樹立した37試合まであと1勝に迫り、決勝を制すれば〝世界新〟となる。まずは準決勝のフランス戦に向け、指揮官は「私たちはフランスに2回続けて勝ったことがある世界で唯一のチーム。いけるのではないか」と自信を示し、4大会ぶりの頂点に向けて突き進むはずだ。